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「ゴキブリが出たので管理会社に連絡したら、まさかの門前払いだった」——このページに来た方は、たぶんそんな状況だと思います。多くの解説記事は「まず管理会社に連絡しましょう」で終わっていますが、それはもう済ませたあとですよね。
管理会社が実際に動くのは、限られた条件がそろったときだけです。それ以外は自分で動くしかありません。順番を間違えると、本来払わなくていい費用まで自己負担になることも。断られた・放置されたあとにどう動けば損をしないか、この記事で順番に説明していきます。
🧭 コンパスの体験談
以前住んでいた賃貸マンションで、入居して2か月ほどでキッチンに3匹出たことがあります。管理会社に電話すると「自分で駆除用品を買ってください」とあっさり言われて終わり。納得がいかず、配管まわりの隙間を写真に撮ってメールで送り直したところ担当者の態度が変わりました。10日後に業者を手配してもらえ、駆除費用27,500円は結局全額大家さん負担になっています。あくまで私個人の経験です。
✅ まず結論
管理会社に「自己負担で」と言われても、それで確定ではありません。契約書の記載と管理会社の判断が優先されますが、原因を書面で伝え直せば再確認を求められます。発生原因が配管の隙間や共用部など建物側なら駆除費用は貸主負担、生活習慣が原因なら借主負担が基本です。管理会社に断られたら、記録が残る形でもう一度通知し、相当な期間を置いてから自分で業者を手配しましょう。業者費用の目安は1K・1Rで1万円台〜3万円程度、2LDKで2万円台〜5万円程度です(地域・作業内容により変動)。
ゴキブリ駆除は貸主負担?借主負担?決まる3つの条件と早見表

賃貸で費用の負担がどちらになるかは、ゴキブリが発生した「原因」で決まります。①入居してすぐに出た、②配管や壁の隙間など建物の構造が原因(前の入居者の影響が残っている場合を含む)、③共用部や隣室から侵入している——この3つに当てはまれば、貸主負担になりやすい典型です。逆に、生ゴミの放置やペットの餌の管理不足、長期不在での放置が原因なら借主負担が基本です。
ただし「どちらとも言い切れない」グレーゾーンも多く、最終的には契約書の記載と管理会社の判断が優先されます。民法606条1項は貸主に修繕義務を定めていますが、借主の責めに帰すべき事由がある場合は除かれます。ゴキブリ駆除がこの「修繕」に当たるかは条文に明記がなく、断定できる話ではありません。
原因ごとの負担の目安を早見表にまとめました。実際の判定は契約書と管理会社の確認が必要です。
| 発生の原因 | 負担の目安 |
|---|---|
| 入居直後に発生 | 貸主負担になりやすい |
| 配管・壁の隙間など建物側 | 貸主負担になりやすい |
| 共用部・隣室からの侵入 | 貸主負担になりやすい |
| 生ゴミ放置・ペット・長期不在 | 借主負担が基本 |
| 原因が特定できない | グレーゾーン(管理会社と相談) |
管理会社に断られたら?自分で動く手順
電話で断られた・返事がないときも、あきらめる前にできることがあります。次の順で動いてみてください。
記録に残る形でもう一度連絡する
電話だけで終わらせず、メールや管理会社の入居者専用アプリなど、記録が残る手段で連絡し直しましょう。伝える項目は、ゴキブリの種類・発生場所・時期・数、入居してからの日数、自分で行った対処、そして写真です。写真は発生場所だけでなく、配管まわりの隙間や壁のヒビなど原因になり得る箇所も撮っておくと、あとで貸主負担を主張しやすくなります。
📧 コピーして使えるメール文面例
件名:〇〇号室 ゴキブリ発生についての再連絡とご対応のお願い
〇〇管理会社 ご担当者様
お世話になっております。〇〇号室の〇〇です。
入居日は〇年〇月〇日、発生日時は〇月〇日〇時頃で、〇〇(場所)にてゴキブリ〇匹を確認しました(写真添付:発生場所、配管まわりの隙間・壁のヒビなど原因になり得る箇所)。
建物側の隙間が原因の可能性があるので、現地確認と対応をお願いいたします。
恐れ入りますが、〇月〇日(本メール送付から2週間程度を目安)までにご対応いただけない場合は、自分で業者を手配し、その費用のご負担についてあらためてご相談させていただきます。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
動かなければ「通知→期間→自分で手配」の順で進める

民法607条の2は、借主が必要な修繕を貸主に通知しても相当な期間内に修繕されないとき、借主自身が修繕できると定めています。生活の言葉に直すと、(1)記録が残る形で通知する、(2)相当な期間(目安1〜2週間程度)を置く、(3)動かなければ自分で業者を手配する、(4)領収書と写真を保存する、(5)貸主側が原因ならあとで費用の償還を求める(608条では請求できると定められていますが、実際に支払ってもらうには交渉が必要になることが多いです)、の順番です。先に業者を呼ぶと、あとで請求しづらくなることがあります。
契約書の特約を確認する
契約時に消毒費用を払っている場合、一定期間の保証が付いていることがあります。賃貸住宅標準契約書第9条(修繕)や原状回復に関する条項に害虫の扱いがどこまで書かれているかは物件ごとに違うので、契約書・重要事項説明書を引っ張り出して一度目を通しておきましょう。
自分でできる応急処置は「退去時に戻せるか」で選ぶ
業者を呼ぶ判断が固まるまでは、ベイト剤(毒餌)を発生場所付近に置く、配管まわりの隙間をふさぐ、くらいが自分でできる範囲です。ホームセンターの売り場にいた経験から言うと、賃貸で選ぶ資材は「退去時に元に戻せるか」で選ぶのが失敗しません。直接接着するパテより、はがせるすきまテープや両面テープの防虫キャップのほうが原状回復トラブルになりにくいです。燻煙剤を使うときは火災報知器にカバーをかけ(作業後は必ず外してください)、集合住宅では建物全体の火災報知設備に影響することがあるため、事前に管理会社へ確認しておきましょう。侵入経路をふさぐ具体的な場所はこちらの記事に、目の前に成虫がいる場合は今すぐの対処法もあわせてどうぞ。
自分で備えるなら|すきまテープ・忌避グッズ
業者を呼ぶか迷っている間も、侵入を減らす備えはしておいて損はありません。シンク下・排水口まわり・冷蔵庫の裏など、湿気と食べカスがたまりやすい場所にベイト剤(毒餌)を置き、換気扇や配管まわりのすきまはすきまテープでふさぐと効果的です。
🛒 すきまテープ・侵入防止グッズ
退去時にはがせるタイプを選んでおくと、原状回復のトラブルになりにくいです。
※本記事はもしもアフィリエイトを利用しています
管理会社が動かない・原因が壁の中などのときはプロへ
書面で通知しても管理会社が動かない、発生源が壁の中や床下など手が届かない場所にある、という場合は専門業者への依頼を検討する段階です。費用の目安は、1K・1Rなら1万円台〜3万円程度、2LDKなど広めの間取りなら2万円台〜5万円程度が一つの帯として語られています。表示価格が税込か税抜かは業者により異なるため、見積もり時に確認しましょう。料金は業者や作業内容によって変わるため、無料見積もりで確認するのが確実です。業者選びの詳しい比較はこちらの記事にまとめています。
悪質な業者を避けるには、複数社に見積もりを取る、作業内容と追加料金の条件を書面で確認する、当日の追加請求に安易に応じない、といった基本を押さえておくと安心です。
なお、勝手に業者を手配すると貸主負担分まで請求しづらくなることがあります。動く前には、管理会社に自分で手配する旨を一報したうえで進めると安心です。
よくある質問
Q. 契約時に消毒費用を払っていた場合、保証はありますか?
A. 一定期間の保証が付いていることがあります。契約書や重要事項説明書で保証の有無と期間を確認しましょう。
Q. 自分で業者を呼んでもいいですか?
A. 先に通知し、相当な期間を置いてからでないと費用を請求しづらくなります。
Q. ゴキブリが理由で引っ越し代や違約金は請求できますか?
A. 一次情報の範囲では基本的に通らないとされています。ただし契約内容や交渉の経緯によって結果は変わるため、判断に迷う場合は消費生活センター(188)や弁護士など専門家への相談も選択肢に入れてください。
まとめ
まずは記録が残る形でもう一度連絡し、動きがなければ手順どおりに自分で業者を手配してみてください。
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